サーマルインターフェースマテリアル(TIM)は、電子機器の熱設計で重要な役割を担います。TIM の熱伝導率評価に広く参照される規格が ASTM D5470 ですが、本規格は歴史的背景によりメーターバー方式を採用しており、現代では必ずしも TIM 専用に最適化されたものではないと考えています。近年は熱流センサー方式(以下 HFM)の性能が向上し、TIM 測定にも十分適用できるようになっています。本稿では、D5470 の成り立ちと課題、HFM の利点、ベテルの対応、そして将来の規格化の方向性を技術者向けに整理します。
https://blog.thermal-measurement.info/archives/52288177.html
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